「朝礼」を効率的に行うために:時間管理術研究所 □□ 仕事と生き方、幸せの研究所 □□
こんにちは。水口です。
今日は「朝礼」についての話です。
■ 素早い朝礼で意思決定
プレジデントロイターにこんな記事がありました。
効率運営の秘訣は「10分で意思決定する」仕組み | 部課長の基本
(『』内は引用です)
『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)には年間800万人超のゲストがやって
くる。対して、スタッフの数は繁忙期でも3000人程度。効率的な運営がなさ
れている。
そんな運営を支えるひとつが毎朝必ず行われる朝礼だ。テン・ミーティングと
呼ばれるそれは、時間が10分だけ、参加者は各部門の責任者が10人だけ
という実質を重んじた朝礼である。始まるのは開場の1時間前。内容は情報
の共有とそれによる意思決定だ。早朝に上がってきた情報を出席者が検討し、
園の運営を弾力的に変更する決定を下す会議である。
朝礼で、出席者全員がもっとも気にするのが当日の天候予想である。雨が
降れば、屋外のアトラクションを中止す� �必要が出てくる。また、入場者数が
変わるからレストランや土産物店にも影響が出る。 (中略)
ベンジャミンfrankilnが発明か
例えばピーターパンのショーは屋外で行われる。小さな子どもたちが楽しみに
しているから、子どもの喜ぶ顔を考えると、できるだけ開催したいと思ってしま
う……。しかし……。
「決定の根拠は3つ。安全が最重要で、次がお客さまの満足、そして、効率的
な運営になるかならないか。朝礼は短い時間なので、限られた情報で迅速に
正しい判断をすることが要求されます」
USJの朝礼は目的が絞られている。ひとつは情報の共有であり、もうひとつは
運営上の意思決定だ。緊迫感あふれる朝礼で、ビジネスマンにとっては、判断
の訓練になる実践的な場と言える。』
(上記サイトより引用)
これ、いいですね。
「朝礼をしている」という点だけ見ると当たり前の話ですが、
この内容は実践的で、しかも効率的です。
ポイントはこんな感じでしょうか。
□ 短時間(10分間)で終わらせると決めている
□ 出席者は最小限(各部門の責任者)
□ 意思決定を主目的としている
なぜ血の日曜日は起こりました
普通、「朝礼」というと情報共有を主目的としていることが多いですが、
「なんでも共有すればいい(朝礼に情報を上げておけばいい)」となって
しまうと、ダラダラと長いものになりがちです。
上記のUSJの朝礼は、その日の行動を決めるために必要な情報を共有し、
「意思決定」の方を主目的にしているように思えます。
そういう意味で、ちょっとズレているかな? と思うのが、上記記事の解説。
『緊迫感あふれる朝礼で、ビジネスマンにとっては、
判断の訓練になる実践的な場と言える。』
とありますが、朝礼を「訓練の場」と考えてしまうと、ついつい出席者を
増やしたりしがち。むしろ、上記の朝礼は「 すでに訓練されている人」で
意思決定するというイメージではないでしょうか。
■ 朝礼は訓練の場か? 意思決定の場か?
朝礼を「訓練の場」と考えるのも間違いではないですし、そういう朝礼が
あってもいいと思うのですが、それはどちらかというと部署内の朝礼の話。
部署ごとの責任者が集まり、全体の意思決定をするという場で、訓練を
目的にしてしまうと、うまく運営できないはずです。
インディアンは、最初に馬を持っていなかったとき
そう考えると・・・、
「朝礼の目的を明確にすべき」 ということになりますかね。
(情報共有の場か? 教育の場か? 意思決定の場なのか?)
■ 朝礼の難しさ・効率の悪さ
メールの普及や、フレックスタイム制度の導入もあって、ちょっとすたれて
いる感のある「朝礼」ですが、私は「朝礼」には仕事の効率を上げる面も
あると考えています。(個別に話をするよりも、効率的なことも多いです)
ただ、その運用は意外と難しいもので、
・ 上司と部下の2人で話した方がいい話題を朝礼でやってしまうと、
他の人の時間が無駄になる(無駄に拘束されてしまう)。
・ メールで回せば済む話題を、朝礼で長々と話されてしまう
(短く済むならいいが、急ぎでもない話を長々されるのは困る)
・ 上司が訓辞的な話を、長� �とやってしまう
(いい話ならいいけど、毎日毎日いい話ができるわけでもない)
といった問題も出てきてしまいます。
皆さんの中にも、「朝礼なんて嫌いだ!」という方は結構多いんじゃないか
と思います。それはこういった問題を感じているからではないでしょうか。
朝礼の目的を明確にし、全員がそれを自覚できると、こういった問題は
ある程度、改善する方向に進むと思います。
一口にノウハウとして言い表せない部分、「センス」的な部分もあると思い
ますが、少なくとも「目的がはっきりしない朝礼」は、やめたいものですね。
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